【税金の話】チュート徳井さんは何が悪かったのか
https://www.yoshimoto.co.jp/corp/news/media/media191026_2.html
「徳井さんって何が悪かったんですか?わかるように教えてください!」
「わかるように」というリクエストは、ハードルが高い。
相手が理解できること、が目標なのに、頑張るのは自分なのである。(怒)
目次
1.「申告」ってなに?
今回話題になっている
「法人税(会社の儲けにかかる税金)」
「所得税(個人の儲けにかかる税金)」
これらは
「これくらい儲けたので〇〇円税金払います!」
と、自己申告しなければならない税金である
(めんどくさい)
ちなみにサラリーマンは大半が「申告」しなくて済むが、
長いので割愛。
徳井さんは
・そもそも申告をしていない
・申告したものも間違っていた
⇒払うべき税金を払っていなかった!
というわけ。
2.「必要経費」ってなに?
100万円かけて作ったものを100万円で売ったとする。
このとき、
「お前100万円儲けたんだから税金払えよ」って言われたら「はぁ?」となるはず。
そう、かかった経費は、「儲けから減らしていい」ことになっている。
じゃあ、「どこまでが経費?」っていうのがまた問題になる。
よしもとの報告文にはこんなことが書いてある。
旅費、衣服代等の一部が否認されるに至りました。
徳井さんが、テレビロケのため、飛行機で移動し、撮影をしたとする。その時の「飛行機代」「着ていた服の費用」は、果たして必要経費だろうか。
私服だったら微妙?という考えもある。
じゃあ小林幸子の衣装は?
銀シャリのスーツは衣装?ナイツのスーツは私服?
競馬の外れ馬券は必要経費?←裁判例あり
実はこれ、すごくわかりにくい話。ルールはいろいろあるけれど、ルールに書ききれない部分は「税務署の判断」や「裁判」で決まっていることもあるんだよねぇ。
3.「税務調査」ってなに?
「申告」というシステムでは、必ず「税金をちょろまかそうとするやつ」が出てくるだろう、というのは想像がつく。
そこで、「税務署」の出番である。
要するに、「申告ちゃんとしてんのか?」ってのを見に来るのだ。
特に、「最近儲かってる会社や個人」ってのは、ターゲットになりやすい。
4.「追徴課税」「重加算税」「無申告加算税」ってなに?
修正申告書の提出を行い、法人税の追徴課税として約3700万円を納付いたしました。
追徴課税=足りない分を後から払いました、ということ。
でもこれだけだと、「言われたら修正すればいいや」ってなっちゃう。
それを防ぐために、罰則的な税金がある。
それが、「重加算税」「無申告加算税」だ。
否認された経費約2000万円に対する重加算税が約180万円
重加算税=「意図的」等の悪質な理由で税金をちょろまかそうとした罰
申告漏れ金額約1億1800万円に対する無申告加算税約510万円が含まれております。
無申告加算税=申告の義務を果たさなかった罰
5.徳井さんは捕まるの?
正直わからない。
ただ、金額が大きいことや、申告の義務を果たさなかった、っていうのは印象が悪い。後から納付したからそれでいい、ってなるかは、怪しいかもね。
世論という意味でも「儲けているのに税金をちょろまかしているやつがいる」と言われれば、問題視する人も多いのではないかと思う。
意外と司法って、そういう国民感情で動いたりする印象ある。
つーか、よしもと最近多いなぁ。
才能をこういうところで潰すのもったいなすぎると思う。